創業を考えているみなさんへ、
創業計画書を書く前に、創業における課題や、それにどう対処するかの決断を「ビジネスフレームワーク」という手法を利用して整理してみませんか?「ビジネスフレームワーク」は、簡単に言えば、問題を整理し、解決へのステップを明確にするためのツールです。
それでは、なぜ「ビジネスフレームワーク」を利用して問題を整理すべきかをお話しします。
皆さんは今、融資を得る目的で創業計画書を融資担当者にプレゼンする立場にあります。当然のことながら、その融資担当者は、皆さんが立ち上げようとするビジネスの詳細を知りません。皆さんが計画書の中で特定の投資(例えば、器械の購入や店舗の構築)をしたいと主張しても、その必要性は皆さんほど理解されないかもしれません。そういう時、このフレームワークを使って整理し、背景を共有しながら議論すると、相手にとって分かりやすく、もし齟齬が生じれば議論の余地が生まれます。
「ビジネスフレームワーク」を利用し整理することによるメリットは以下の通りです:
1.全体像の理解が進む: 現状を俯瞰的に捉え、プロジェクトの成否を左右する要因を整理できます。
2.戦略的方向性を明確にする: 要因の整理により、事業の成長方向を特定できます。
3.議論を促進する: 作成者の視点を共有することで、双方の理解が深まり、客観性を欠いた部分を調整できます。
私がお勧めするのは、SWOT分析とその発展形であるクロスSWOT分析です。もちろん、他にも「ビジネスフレームワーク」は多数存在します。この分析手法は初心者でも直感的に理解しやすく、使いこなせると考えています。もし、皆さんの中で他のフレームワークに馴染みがある場合や、特定の方法を好む場合は、それを利用しても構いません。
ともあれ、「ビジネスフレームワーク」を活用した整理は、融資担当者との交渉で非常に役立つでしょう。ぜひ、試してみてください。
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