1.公庫はこの項目でどんなことを知りたいか
「借入状況」を記載する目的は、借り手の財務健全性と返済能力の確認です。公庫はこれを基に借り手の信用リスクと事業計画の実現可能性を評価し、融資の判断を行います。具体的には、現在の負債状況、資金繰り、及び過去の返済実績等を考慮して融資の可否や融資額を決定します。
2.書くあたっての注意点
とにかく、正確に書きましょう。
「借入状況」を書く範囲について注意が必要です。基本的に、事業の借入だけ記入しますが、事業に影響のある他の借入も報告することが求められることがあります。具体的には、以下の考慮が必要です。
・個人事業主の場合
個人の借入:事業に関わる借入だけでなく、個人の借入も書く必要がある場合があります。
家族の借入:通常、家族の借入は書く必要はありません。ただし、事業に影響がある場合は記入してください。
・法人の場合
法人の借入:法人としての借入のみ記入します。代表者や従業員の個人的な借入は含まれません。
関連会社の借入:関連会社の借入状況も報告が必要なことがあります。
明文化していないルールもあるかもしれませんので、不明点は公庫の担当者に直接確認をお勧めします。